日本同盟キリスト教団|長野聖書教会

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2015年12月20日 クリスマス礼拝「まぶねのキリスト」

    

本日の聖書箇所

ルカの福音書2章1~20節

説教題

「まぶねのキリスト」

今週の聖句

「きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。」

ルカ2章11節

 

訳してみましょう

1755 Spiritual blindness can be cured only by the Great Doctor.
(霊的な盲目は偉大な医者によってのみ癒される。)

1756 Reading the Bible without reflecting is like eating without chewing.
(証しすることなく聖書を読むことは、噛み砕かないで食べることのようだ。)

 

honthorst

説教メモ

本朝は、本日の聖書箇所「ルカの福音書2章1〜20節」を通して、イエス様の誕生の様子を見てまいりましょう。

ルカの福音書の記者である「ルカ」という人物について。
ルカは十二使徒の一人ではなく、後に弟子に加えられ、この福音書を書くという光栄にあずかりました。
ルカは医者でした。
パウロと共に第三次伝道旅行に出かけました。
ルカは当時の言語、アラム語よりもギリシャ語に精通しており、彼ほど流暢にギリシャ語を記述する人物はいないとまで言われています。

ローマ帝国が支配していた時代、なぜかギリシャ文化が主流でした。
文化人はみな、ギリシャ語を理解していました。
そんな時代的背景から、新約聖書はギリシャ語で書かれました。
そしてその福音は、スムーズにローマ全域に広められました。
それはやはり神さまの意図されたことなのでしょう。
この時代に救い主がお生まれになり、福音がまたたくまに全世界(ローマ帝国)に届けられたのです。

ルカは医者であり、歴史家でもありました。
そして、聞いたことを書いただけでなく、様々な関係者にインタビューをし、証言を得て記しています。
その中にはイエス様の母、マリヤもいました。

このように、歴史のただ中にイエス・キリストがお生まれになったことは、不思議でも何でもないことで、神さまが意図されたことです。
そこでルカが用いられました。
そして、歴史の一事実として、このルカの福音書が存在しています。

 

●人口調査(登録)

「そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストから出た。」(ルカ2:2)

皇帝アウグストとは、ローマ初代の皇帝で、BC31年〜AD14年まで皇帝の位についていた人物です。
どのくらい税金が集められるか、どのくらいの兵力があるのかを調べるために、住民登録(人口調査)が行われました。
14年ごとに人口調査が行われていたようです。

「これは、クレニオがシリヤの総督であったときの最初の住民登録であった。」(ルカ2:3)

実はこの時、クレニオはまだシリヤの総督とはなっていなかったのではないかとの歴史学者の見解があります。
総督ではなかったけれど、ローマから派遣されシリアにいたのだと思われます。
クレニオはBC10年〜BC7年まで、総督としてではなく、軍事的な指導者としてシリアに滞在していました。
その時、イエス様はお生まれになりました。
歴史学者によると、BC8年頃に最初の住民登録が行われたと言われています。
そうなると、他のエジプトやローマ社会での記録と合致します。
そして、14年ごとに住民登録(人口調査)が行われていました。
BC8年に最初の住民登録、そしてAD6年に次の住民登録が行われたとの記録があります。

私はかねてより、イエス様の誕生がBC4年よりも前だったのではないかと考えておりました。
マタイの福音書に登場する「ヘロデ王」の命令を見てみますと、「2歳以下の男児を皆殺しにしろ」とあります。
その命令を出したヘロデ王は、BC4年に死んでしまっています。
命令を出して何年後に死んだのかは分かりませんが、2年ほどだとすると、BC6年にその命令を出したことになります。
その時点で「2歳以下の男児」とあるので、さらに2年前のBC8年にイエス様がお生まれになったのではないでしょうか。
すると、数字的には合うことになります。

 

●私たちの人口調査(登録)

「ただあなたがたの名が天に書きしるされていることを喜びなさい。」(ルカ10:20)

私たちイエス・キリストを信じる者の名は、確かに天に登録されています。
これは、この世に生きる者にとって、「天の住民登録」です。
天国に住民票があるのです。
いのちの書に名が記されているのです。
そのことを知るか知らないかでは、大きな差があります。

 

●ベツレヘム

「ヨセフもガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。彼は、ダビデの家系であり血筋でもあったので、身重になっているいいなずけの妻マリヤもいっしょに登録するためであった。」(ルカ2:4-5)

人口調査では、自分の生まれたところで人口登録をするという決まりがありましたから、ヨセフは生まれ故郷であるベツレヘムで人口登録をするために、マリヤとともに出かけました。
ベツレヘムからナザレまで、およそ120kmありました。
歩いて3日以上の旅路です。
マリヤは身重のからだで120kmもの距離を旅しました。

「彼らがそこにいる間に、マリヤは月が満ちて、男子の初子を産んだ。それで、布にくるんで、飼葉おけに寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。」(ルカ2:6-7)

ベツレヘムに滞在中、マリヤは男の子を産みました。
それが救い主、イエス・キリストです。

この救い主の誕生が、御使いによってある人たちに最初に知らされました。

 

●羊飼い

「さて、この土地に、羊飼いたちが、野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていた。」(ルカ2:8)

羊飼いたちが夜通し羊の番をしていました。
その時、御使いが現れ、喜びの知らせを告げました。

「すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が回りを照らしたので、彼らはひどく恐れた。御使いは彼らに言った。『恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがたは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。』」(ルカ2:9〜12)

救い主の誕生が、一番初めに知らされたのが羊飼いたちであったということは、とても意味のあることです。
羊飼いたちは、当時とても貧しく、世の中の底辺にいる存在でした。
ユダヤの社会でも蔑(さげす)まれ、嫌われていました。
そのような底辺にいた人たちに、救い主の誕生が一番初めに知らされたのです。

「目の見えない者が見、足のなえた者が歩き、ツァラアトに冒された者がきよめられ、耳の聞こえない者が聞き、死人が生き返り、貧しい者たちに福音が宣べ伝えられている。」(マタイ11:5)

 

●地に平和を

「いと高き所に、栄光が、神にあるように。地の上に、平和が、御心にかなう人々にあるように。」(ルカ2:14)

イエス・キリストは救い主としてこの世に来られました。
さらに、もう一つの目的がありました。
それは「地に平和を」ということです。
神さまは、この地上に平和がもたらされることを望んでおられました。

今、私たちをとりまく世界では、いたるところで争いがあります。
最近ではIS(イスラム国)によるテロに、世界はおののいています。
神さまのみこころを知らされている世界中のクリスチャンたちは、なにをすべきでしょうか。

●証言

「御使いたちが彼らを離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは互いに話し合った。『さあ、ベツレヘムに行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見て来よう。』そして急いで行って、マリヤとヨセフと、飼葉おけに寝ておられるみどりごとを捜し当てた。それを見たとき、羊飼いたちは、この幼子について告げられたことを知らせたそれを聞いた人たちはみな、羊飼いの話したことに驚いた。」(ルカ2:15〜18)

私たちはクリスチャンとして2つ、やるべきことがあります。

1.福音を信じ、日々、救われたことへの感謝をすること

私たちは毎日毎日、聖書を読み、祈り、神さまの前に自分なりの祭壇を築いていくことが必要です。
アブラハムは、約束の地カナンを目指す途上、辿り着く所どころで祭壇を築きました。
それはアブラムがいつでも、そしてどんな状況でも神に礼拝を捧げていた証しです。
そのことから学ぶことは、毎日毎日、聖書を読み、一人静かに祈ることです。
(ところが、アブラハムは何度か失敗しましたが、失敗した時には祭壇を築いていないのです・・・。)
祭壇は決して特別な場所に築くものではありません。
それが台所であっても、車の運転中であっても、神さまに感謝の祈りをおささげすることができます。

2.福音を多くの人に知らせること

救い主の誕生を知らされた羊飼いたちは、その喜びを多くの人に伝えました。
そのように、私たちに知らされた福音(良い知らせ)を、多くの人に伝えるという努めが私たちにはあるのです。
あなたでなければ伝えることができない人々がいるはずです。
牧師や宣教師が入っていけない場所に、あなたは入っていけるのです。
そこに福音を届けるのは誰ですか?
みなさん自身です。その努めがあるのです。
それは決して重荷とはなりません。
神さまに祈り、そのことを成し遂げていただきましょう。
一人でも多くの人々に良い知らせを伝えましょう。
それは神さまが喜んでくださることです。

 

イエス様がマリヤからお生まれになったその時は、イスラエルの全盛期ではありませんでした。
ユダヤの社会はローマに支配され、風前の灯火でした。
実際、それから数十年後にはイスラエルという国はこの世から消えてしまいました。
そんなイスラエルが滅んでしまう直前に、神さまは救い主をこの世にもたらしてくださいました。
どうすることもできないような状況の中に、救い主が与えられました。
先ほどの羊飼いの例もあります。
社会に蔑まれ、一人前と認められていないような人々に、一番最初に福音が届けられました。
それはやはり、神さまの素晴らしい意図です。
私たちも決して、幸せだけの状況ではないでしょう。
貧しかったり、弱さをおぼえていたり、世の中から蔑まれていたりしているかもしれません。
そのような中に、救い主イエス・キリストはお生まれになりました。
そのようなところに、この良い知らせが届けられたのです。

 

特別なお知らせ

  • 12月19日のCSクリスマス会には、子ども26名、大人6名、教会員8名の参加がありました。
  • 12月24日(木)午後7時から、クリスマスイヴコンサート、8時から燭火礼拝があります。